環境 — 「エコ」の小さな矛盾
By Nihongo PathUpdated
Strategy notes: read these before the passage
- 「だからといって〜のは違う」 blocks a wrong conclusion. Options saying 'so nothing matters' are exactly what the writer rejects.
- When the writer says 問題は〜ではなく〜にある, the true problem is the second part: the habit of buying eco products.
- The grandmother anecdote is evidence for the thesis. Questions about her ask WHY she acted; the reason is given with 〜からだった.
Passage
スーパーのレジ袋が有料になってから、何年かたつ。私も布のエコバッグを持ち歩くようになった。しかし最近、少し考えさせられる話を聞いた。布のバッグを作るには、レジ袋の何十倍もの水とエネルギーが必要で、環境への負担を袋一枚と同じにするには、百回以上使わなければならないというのだ。つまり、エコバッグを何枚も買って、たまにしか使わないなら、レジ袋を使うより環境に悪いことになる。
同じような話は、ほかにもある。プラスチックのストローを紙に変えた店が増えたが、紙ストローは湿ると使いにくく、二本使う人もいる。電気自動車は走っているときに排気ガスを出さないが、電池を作るときには多くの資源を使う。「環境にいい」と言われる行動が、見方を変えると、そう単純ではないとわかる。
だからといって、「どうせ意味がない」と何もしないのは違うと思う。問題は、一つ一つの行動の良し悪しではなく、私たちが「エコ」を「買うこと」で済ませようとする習慣にあるのではないか。新しいエコバッグ、新しい電気自動車、新しい紙ストロー。どれも「新しく作る」ことから始まっている。しかし、環境に最もやさしいのは、今あるものを長く使うことだ。
私の祖母は、エコという言葉を知らなかった。しかし、包み紙をたたんで取っておき、服は破れれば直し、野菜の皮は畑にまいていた。それは、環境のためではなく、もったいないからだった。今考えると、祖母の暮らしは、私のエコバッグよりずっと「エコ」だった。
私たちに必要なのは、エコな商品を選ぶ目より、「本当にこれは必要か」と一度立ち止まる習慣かもしれない。買わない、捨てない、長く使う。地味で、店にとっては儲からない行動だが、結局それが一番効く。私は今、家にある三枚のエコバッグを、一枚ずつ、百回以上使うことを目標にしている。
Vocabulary in this passage
- 有料ゆうりょう
- charged, not free
- 負担ふたん
- burden
- 湿るしめる
- to get damp
- 排気ガスはいきガス
- exhaust gas
- 資源しげん
- resources
- 単純たんじゅん
- simple
- だからといってだからといって
- that said, even so
- 済ませるすませる
- to finish, get by with
- 包み紙つつみがみ
- wrapping paper
- もったいないもったいない
- wasteful
- 地味じみ
- plain, unglamorous
- 効くきく
- to be effective
Questions
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