地域の味 — 芋煮の記憶
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By Nihongo PathUpdated
Strategy notes: read these before the passage
- Detail questions about food or places test specific nouns (しょうゆ vs 味噌, 牛肉 vs 豚肉). Underline contrasts in the text while reading.
- 「そのこと」 after a sentence with 〜のに usually refers to the whole contrast in that sentence.
- The last line 「足りないのは材料ではなく、あの場所なのだ」 is the thesis; questions on the writer's view will paraphrase it.
Passage
私の故郷は山形県だ。秋になると、川原で「芋煮会」が開かれる。大きな鍋で里芋と牛肉、こんにゃく、ねぎをしょうゆで煮る。家族や職場、学校の仲間が集まり、外で食べる。子どものころは、それが全国どこにでもある行事だと思っていた。
東京の大学に入って、初めて違うと知った。「芋煮って何?」と聞かれ、説明しても伝わらない。しかも、隣の宮城県では味噌で味をつけ、肉も豚肉だという。同じ名前の料理なのに、県が変わると中身も変わる。そのことを知ったとき、私は少し驚き、そして誇らしくなった。
郷土料理は、レシピではなく、記憶だと思う。川原の煙、冷たい風、大声で笑う人たち。味を思い出すとき、私はその風景ごと思い出している。だから、東京で自分で作ってみても、どこか物足りない。足りないのは材料ではなく、あの場所なのだ。
Vocabulary in this passage
- 故郷こきょう
- hometown
- 川原かわら
- riverbank
- 鍋なべ
- pot
- 里芋さといも
- taro
- 煮るにる
- to simmer, boil
- 行事ぎょうじ
- event
- 味噌みそ
- miso
- 誇らしいほこらしい
- proud
- 郷土料理きょうどりょうり
- local cuisine
- 風景ふうけい
- scenery
- 物足りないものたりない
- unsatisfying, lacking something
- 材料ざいりょう
- ingredients
Questions
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