Skip to content
道Nihongo Path

社会 — 「見守り」の新しい形

Time limit 8 min

By Nihongo PathUpdated

Strategy notes: read these before the passage

  • Social-issue essays follow: problem → why the obvious solution fails → new approach → merits → remaining issues → generalization. Map each paragraph to a step.
  • そこで (so, therefore) introduces the proposed solution. Whatever follows そこで is the core idea.
  • 〜わけではない (it is not that...) partially denies a claim. The writer admits limits but does not withdraw support.

Passage

日本では一人暮らしの高齢者(こうれいしゃ)が増え続けている。誰にも気づかれないまま自宅で亡くなる「孤独死(こどくし)」も社会問題になって久しい。しかし、行政(ぎょうせい)が全員を訪問して回ることは、人手(ひとで)の面でも費用の面でも現実的ではない。

そこで注目されているのが、地域の日常の中に「見守り」を組み込む方法だ。ある市では、新聞配達員、ガスの検針員(けんしんいん)、宅配便の配達員などに協力を頼み、「新聞が何日もたまっている」「洗濯物が出しっぱなしになっている」といった変化に気づいたら市に連絡してもらう仕組みを作った。特別な人を雇(やと)うのではなく、もともと家を回っている人の目を借りるわけである。

この仕組みのいいところは、見守られる側が負担を感じにくいことだ。「監視(かんし)されている」と思えば、人は心を閉ざす。しかし、いつもの配達員が「おはようございます」と声をかけるだけなら、それは単なる近所づきあいの延長(えんちょう)だ。

もちろん、これで全てが解決するわけではない。連絡を受けたあとに誰が動くのか、個人情報をどう扱(あつか)うのかなど、課題は残る。それでも、「特別なこと」を新たに作るより、「普通のこと」を少し広げるほうが長く続く。この発想は、高齢者の問題に限らず役に立つのではないだろうか。

Vocabulary in this passage

高齢者こうれいしゃ
elderly person
孤独死こどくし
dying alone unnoticed
〜て久しいてひさしい
it has long been ...
行政ぎょうせい
government administration
人手ひとで
manpower
組み込むくみこむ
to build into
検針員けんしんいん
meter reader
〜っぱなしっぱなし
left as is
雇うやとう
to hire
監視かんし
surveillance
延長えんちょう
extension
課題かだい
issue, challenge

Questions

Ready

8:00

of 8:00

Question 1

Choose the best answer

行政が高齢者全員を訪問するのが現実的でないのはなぜか。

Question 2

Choose the best answer

「もともと家を回っている人の目を借りる」とはどういうことか。

Question 3

Choose the best answer

この仕組みのいいところとして筆者が挙げているのは何か。

Question 4

Choose the best answer

筆者の考えに最も近いものはどれか。

0 / 4 answered. Answer every question to check.