対立する意見 — 在宅勤務の常態化をめぐって
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By Nihongo PathUpdated
Strategy notes: read these before the passage
- Integrated passages at N1 rarely present a clean 賛成/反対. Identify the exact scope of disagreement: A argues about measured productivity; B argues about unmeasured learning and culture.
- Both writers use the same evidence differently. Note that B accepts A's productivity data but reinterprets it (短期 vs 長期).
- The 'both agree' question is best answered by finding the claim NEITHER writer disputes: commuting time is wasteful, and the old default should not simply return.
Text A
A
A
在宅勤務を「非常時の例外」から「通常の選択肢」へと格上げすべき時期に来ている。生産性が下がるという懸念は、複数の調査によって否定されつつある。通勤に費やされていた一日二時間を、労働者は睡眠や家族、あるいは業務そのものに振り向けている。企業側も、オフィス面積の縮小によって固定費を削減できる。
「対面でなければ生まれない発想がある」という反論はもっともらしいが、その発想が実際にどれほど生まれていたかを測った企業は少ない。多くの場合、それは出社を正当化するための修辞にすぎない。制度は、証明されていない利益のために、証明された利益を犠牲にすべきではない。
Text B
B
B
在宅勤務によって短期的な生産性の数字が下がっていないことは認める。だが、私が懸念しているのは、数字に現れるまでに数年を要する損失である。若手は、上司の電話の受け答えや、隣の席の同僚がミスを処理する様子を、いわば周辺視野で拾いながら仕事を学ぶ。画面越しの会議では、この「意図されていない学習」がほとんど失われる。
オフィスは単なる作業場所ではなく、組織の記憶が蓄積される場でもある。それを失った企業が気づくのは、いま在宅で働いている中堅社員が去り、育たなかった次の世代が中核を担うべき時期になってからだろう。
だから私は、在宅か出社かの二者択一ではなく、出社する日の目的を明確に設計することを提案したい。通勤の無駄を戻すのではなく、対面の時間を意図的に使うのである。測定されていないことは、存在しないことではない。
Vocabulary in this passage
- 在宅勤務ざいたくきんむ
- remote work
- 常態化じょうたいか
- becoming the norm
- 格上げかくあげ
- upgrade in status
- 生産性せいさんせい
- productivity
- 懸念けねん
- concern
- 固定費こていひ
- fixed costs
- 修辞しゅうじ
- rhetoric
- 犠牲にするぎせいにする
- to sacrifice
- 周辺視野しゅうへんしや
- peripheral vision
- 拾うひろう
- to pick up (a signal)
- 蓄積ちくせき
- accumulation
- 設計せっけい
- design
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